地名紹介 陝西(永興軍路・秦鳳路)


えんあんふ (えんしゅう)
延安府 (延州)

 北宋の永興軍路に属す。第6回に「延州」とあるのは、延安府の旧称。現在の陝西省延安市(省都)。西夏国と国境を接し経略府(辺境軍部)が置かれている。『水滸伝』では、チュウ老相公が経略使として駐屯している。

 東京を追われた王進は延安府を目指して旅を続けた(第2回)。史進は師の王進を探すため延安府へ旅をした(第3回)。魯達(魯智深)は、延安府の計略使チュウ老相公麾下の提轄で渭州に赴任していた(第3回他)。
  

かしゅう
華州

 北宋の永興軍路に属す。現在の陝西省渭南市華県。
 管内に華陰県、史家村、少華山、蒲城県などがある(第3、6回)。
 
かいんけん
華陰県

 華州の属県。現在の陝西省華陰市。
 管内に史家村、少華山がある。史家村の史進が少華山の賊と通じていることを聞きつけた華陰県は捕り手を史家村へ派遣した(第2-3回)。
 
しかそん
史家村

 華陰県管内、少華山のふもとにある九紋竜史進が生まれ育った村。全部で三、四百戸の家があり、みな史姓である。史進の父、史太公が里正(村長)を務める。「九紋竜 大いに史家村を閙がす」の舞台。
 東京を追われた王進は延安府への逃亡途中、史家村へたどり着き史太公の屋敷に宿を請う。この縁で、史進は王進から武芸を教わる。のち、史進はひょんなことから少華山の山賊達とよしみを結ぶことになるが、これがばれて華陰県から捕り手が遣わされる。史進は、山賊の頭領朱武らの命を重んじ、屋敷を焼き払って逃亡した(第2-3回)。
 
しょうかざん
少華山

 華陰県管内にある山。実在の山で、現在の陝西省華県管内にある。
 神機軍師朱武、跳澗虎陳達、白花蛇楊春の三人の山賊の頭目が五、六百人の手下とともに山寨を構えている(第2-3回)。
  
ほじょうけん
蒲城県

 華州の属県。現在の陝西省渭南市蒲城県。
 少華山の山賊たちが食料調達のための目標にしようとしていた(第2回)。
  

いしゅう
渭州

 北宋の秦鳳路に属す。現在の甘粛省平凉市。経略府(辺境軍部)が置かれており、『水滸伝』では、チュウ小相公が経略使として駐屯している。「魯提轄 拳もて鎮関西を打つ」の舞台。

 華陰県をのがれた史進が立ち寄って魯達と出会い、李忠と再会した地。また、魯達が金父娘を救うために肉屋の鄭を殴り殺した地(第3回)。
  

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