地名紹介 江南(両浙路・江南東路・江南西路)


たいこ
太湖
 北宋の両浙路にある湖で、常州・蘇州・湖州管内にまたがる。現在の江蘇省と浙江省の境にあり、蘇州市・無錫市・宜江市・湖州市管内にまたがる。中国第三の淡水湖。
 奇岩が取れることで有名で、徽宗は自分の趣味のために、はるばる太湖から東京まで奇岩を運搬させていた。これを花石綱といい、かつて楊志は花石綱運搬の任に失敗し、逃亡していた(12回)。
 

そしゅう
蘇州
 北宋の両浙路に属す。現在の江蘇省蘇州市。
 白面郎君・鄭天寿の出身地(32回)。
 

しんしゅう

信州

 北宋の江南東路に属す。(南宋では江南西路に属し、『水滸伝』でも信州は江西にあると書かれている。)現在の江西省上饒市。
 管内に貴渓県、竜虎山などがある(1回)。
 
きけいけん
貴渓県

 信州の属県。現在の江西省貴渓市。
 管内に道教の総本山・竜虎山がある。仁宗皇帝の勅命を携えた太尉洪信が訪れた(1回)。
 
りょうこざん
竜虎山

 信州貴渓県管内にある道教の総本山。実在の山で、現在の江西省鷹潭市管内にある。
 嗣漢天師の張真人が住む。ふもとの上清宮・伏魔之殿に封印されていた百八の魔王を洪信が誤って世に解き放った(1-2回)。
 

けんこうふ(きんりょう)
建康府(金陵)
 南宋代の地名。北宋の江寧府のこと。江南東路に属す。現在の江蘇省南京市(省都)。別称は金陵。明代になると南京と呼ばれるようになる。『水滸伝』文中でも、「南京建康」という書き方が見られる。
 鉄笛仙・馬麟の出身地(41回)。ベン命三郎・石秀の出身地(44回)。北京戦のさなか宋江が病に倒れた際、張順は建康府に赴いて神医安道全を連れ帰った(65回)。高キュウの梁山泊討伐に従軍した劉夢竜は建康府の水軍の統制官である(78回)。王慶の将・范全はかつて建康府で安道全と交わり、刺青の金印を消す医術を身につけていた(103回)。
 

こうと
洪都
 洪州の別称。北宋の江南西路に属す。現在の江西省南昌市。
 通臂猿・侯建の出身地(第41回)。
 

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