好漢紹介
自從落髮闡禪林
萬里曾將壯士尋
臂負千斤扛鼎力
天生一片殺人心
欺佛祖 喝觀音
戒刀禪杖冷森森
不看經卷花和尚
酒肉沙門魯智深てんこせい かおしょう ろちしん
天孤星 花和尚 魯智深
俗名は魯達。物語内で出家し魯智深と名乗る。渭州の経略府に仕える提轄。関西の出身。身の丈八尺、腰の周りは十囲。顔は丸く、耳は大きく、鼻は真っ直ぐで、口は四角い。顎にはむじなひげを生やす。出家後は、重さ六十二斤の水磨の禅杖をあやつる。
渭州の提轄として務めていたある日、魯達は華州華陰県史家村から旅をしてきた好漢・史進と出会い意気投合する。また偶然渭州にいた史進のもと武芸師匠の李忠を含めた三人で居酒屋で一杯やっていると、店では歌唄いの金二、金翠蓮父娘が泣いていた。何事かと話を聞いてみると、肉屋の鄭にだまされて借金に苦しめられているという。鄭を懲らしめようとした魯達は鄭の店先に赴き、鄭と争いになる。魯達が拳骨三発を鄭に喰らわせると鄭は息絶えてしまい、魯達は渭州から逃亡することになる。
渭州を離れた魯達は、代州雁門県で金父娘と再会を果たす。翠蓮は、土地の富豪・趙員外の妾となり当地で暮らしていたのだった。魯達が人殺しをし、逃亡中であることを知った趙員外は、魯達に自らが施主を務める五台山の文殊院で出家することを勧める。魯達は勧めに従って五台山の智真長老の元で剃髪し出家して、智深という法名を与えられる。しばらく五台山で修行していた魯智深だが戒律を破って酒を飲み、寺を破壊し仏僧らを傷つけたため、とうとう破門されてしまい、東京の大相国寺へ送られることになる。
東京への旅の途中、桃家村に立ち寄り、劉太公の娘をむりやり嫁にしようとしていた桃花山の頭領・周通を懲らしめたが、渭州で魯智深と別れた李忠が桃花山の首領を務めていた。魯智深は、李忠と周通に歓待されるが見限って旅を続ける。また、瓦罐寺付近では、追いはぎに身を落としていた史進と再会し、力を合わせて瓦罐寺の賊・崔道成と丘小乙を成敗する。魯智深は再び史進と別れて東京への旅を続ける。
東京の大相国寺の智清長老の元では、菜園の番人を任じられる。魯智深は持ち前の腕力で菜園付近のごろつきを懲らしめ、これを手なずける。また柳の木を根っこから引っこ抜いてごろつきたちを驚かせた。ある時、魯智深の武芸の稽古を見ていた禁軍教頭の林冲と知り合い、意気投合して義兄弟の契りを結ぶ。林冲が上役の高俅に陥れられ滄州へ流罪となると、密かに後を追っていき、護送途中で護送役人の董超と薛覇に殺されそうになっていた林冲を救い出し、滄州まで送っていった。
その後、董超・薛覇らの訴えにより、魯智深も東京を追われることになる。逃亡先の孟州の十字坡で張青・孫二娘夫婦と知り合い義を結ぶ。二人の薦めで、青州の二竜山宝珠寺の山賊・鄧竜をたよっていくが、関門を締め切られて追い払われてしまう。思案しているところで、生辰綱の輸送任務に失敗し逃亡中の楊志と出会う。同郷であった魯智深と楊志は力を合わせて二竜山強奪を図る。麓の居酒屋・曹正の協力で宝珠寺に侵入した魯智深と楊志は、あっという間に鄧竜の首を取り、そのまま二竜山を制圧した。その後、武松・張青・孫二娘・曹正・施恩が仲間に加わり勢力は大きくなっていった。
しばらく後、梁山泊の討伐に失敗した官軍の呼延灼が青州へ落ち延びてくる。呼延灼は汚名挽回のため青州の兵馬を借り受け、青州内の三山(二竜山・桃花山・白虎山)の山賊の討伐に討って出る。魯智深は、桃花山の李忠・周通を救援するために山を下り、自ら呼延灼を相手取って戦うが決着はつかなかった。三山の頭領たちは、つてを頼って梁山泊へ助けを求め、力を合わせて呼延灼を生け捕り青州城を破った。こうして三山の頭領たちは揃って梁山泊へ身を投じ、魯智深も梁山泊の一員となっていた林冲と再会した。
入山後は、歩兵の頭領を務め、主に武松と行動を共にする。入山直後、旧知の史進を梁山泊の仲間入りさせるために、武松と共に華州小華山へ赴く。折しも史進は華州の城内に囚われの身となっており、史進を救おうとした魯智深は賀太守の暗殺を謀って単身城内に潜入するが、見破られて捕らえられ自らも投獄されてしまった。その後、曽頭市戦、北京戦、東昌府戦に参戦。東昌府の戦いでは、敵将張清をおびき寄せるための兵糧輸送部隊を指揮するが、油断していたため張清の石つぶてを額にぶつけられ負傷した。
梁山泊での席次は第13位、歩兵軍の頭領十員の筆頭。