好漢紹介


面闊唇方神眼突
瘦長清秀身材
皂紗巾畔翠花開
黄旗書令字
紅串映宣牌
兩隻・行千里路
羅衫常惹塵埃
程途八百去還來
神行真太保
院長戴宗才
   てんそくせい しんこうたいほう たいそう
 天速星 神行太保 戴宗

 江州の両院押牢節級。二枚の甲馬(お札)を足に結びつければ日に五百里、四枚ならば日に八百里を行くという神行法という道術を身につけており、あだ名は神行太保。顔ひろく、唇しかくく、眼は鋭い。痩せて細く、秀でた風貌。牢の子分に李逵。旧知に呉用。 

 新しく江州に流されてきた罪人が付け届けの賄賂をよこさないので、取り締まりに行くと、彼は梁山泊の呉用の知り合いの山東の及時雨宋江だった。戴宗はあわてて宋江を料理屋でもてなし、よしみを結んだ。また、店を変えて弟分の李逵や、魚問屋の張順と共に宋江をもてなした。のち宋江が潯陽楼で酔っぱらって反詩を書きつけたことが、蔡京の息子、蔡九知府の耳に入り宋江は身柄を拘束される。

 蔡九は、宋江の身柄の処分の仕方について手紙をしたため東京の宰相である父へ手紙を送ることにした。戴宗はこの手紙を東京へ届ける任を受けるが、なんとか宋江を救い出そうと梁山泊の呉用を頼っていく。呉用は蔡京の筆跡をまねた偽手紙を作り宋江を東京へ護送させ、その途中で宋江を救い出す案を考え、偽手紙を作らせて戴宗に持たせた。戴宗は急いで江州に戻り、蔡九に手紙を渡すが、しばらく後に偽手紙であることがばれ、宋江ともども死刑の判決が下される。まさに処刑場で処刑されかけたとき、李逵や梁山泊の好漢が刑場に乱入し、宋江と戴宗は救い出された。戴宗はそのまま梁山泊に仲間入りする。

 入山後は、その神行法の術を生かして情報の伝達を担当し、先行して城に偵察に出たりと梁山泊軍を助けた。また北辺に公孫勝を探しに出た際、楊林や飲馬戦の好漢、石秀らとよしみを結び、彼らを梁山泊の仲間に引き入れる。のち梁山泊軍が高唐州の高廉の妖術に苦しめられると、李逵と共に再度公孫勝を探しに薊州へ向かい、役目を果たして公孫勝を連れ帰る。

 梁山泊での席次は第二十位、情報伝達を統べる頭領。

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