好漢紹介

ちゆうせい  さいじんき  かくせい
地祐星 賽仁貴 郭盛
 
 対影山付近の盗賊。四川嘉陵の出身。地元の張提轄に方天画戟を学び、あだ名は賽仁貴。白い装束を身にまとい、白い馬に乗る。水銀の商いに出たところ黄河で嵐にあって船が転覆し、故郷に帰れなくなった。 
 ある時、対影山に同じ戟の使い手である呂方の一行が居を構えていることを聞きつけ、領地を狙って呂方と争った。二人は十数日戦ったが、決着がつかなかった。その折、清風山から梁山泊へ身を投じる途中の宋江・花栄ら一行が対影山を通りかかる。花栄の弓の手並みを見た呂方と郭盛は戦いを止め、名声高い宋江に勧められて梁山泊に仲間入りすることになった。
 入山後は呂方と共に、主に中軍の護衛を務める。宋江が江州にて囚われの身となると、晁蓋らと共に江州へ乗り込んでいって、処刑間際の宋江を救い出した。祝家荘戦、高唐州戦、対呼延灼戦、青州戦、芒碭山戦、対関勝戦、曽頭市戦、北京戦、東平府戦、東昌府戦など数々の戦いに参加。祝家荘の戦いでは、呂方と共に祝虎を討ち取った。また曽頭市の戦いでも呂方と共に、花栄の矢で落馬した曽塗にとどめを刺した。東昌府の戦いでも呂方と共に、燕青の矢で落馬した丁得孫を生け捕りにした。
 梁山泊での席次は第55位、中軍を守護する騎兵軍の驍将。

ちれいせい  しんい  あんどうぜん
地霊星 神医 安道全

 建康府の医者。内科・外科に精通し、どんな病でも治せぬものはなく、遠方にも名を知られており、あだ名は神医。妻を亡くしてからは身よりなく、芸姑の李巧奴をかわいがっていた。かつて張順の母親を治療したことがあった。

 梁山泊の北京遠征の時、宋江は背中に大きな腫れ物ができて重病に陥る。張順は知り合いの名医安道全を山寨に迎えるために建康府へ向かう。張順はなかなか腰を上げない安道全をようやく説得したと思いきや、今度は李巧奴が安道全を行かせようとしない。張順は怒りが抑え切れず、李巧奴の一家を殺害し血文字で「殺人者安道全也」と数十カ所も書き続けた。酔いから醒めた安道全が部屋から出てくると一家の死体と「殺人者安道全也」の文字。安道全は怒ったが、帰るすべをなくして梁山に登る決意をする。迎えに来た戴宗と共に急いで梁山へ向かい、危篤状態に陥っている宋江を治療、十日ばかりで病は癒えた。

 以後、梁山泊の頭領となり、医務を司る。

 梁山泊での席次は第56位、もっぱら内科・外科の疾病治療にあたる。


ちじゅうせい  しぜんはく  こうほたん
地獣星 紫髯伯 皇甫端

 東昌府の獣医。幽州の出身。目が碧く、髯は赤く腹の下に達し、西域の異民族のような顔立ちをしており、あだ名は紫髯伯。馬を見る目が長けており、薬や鍼で家畜のどんな病気も治してしまう。
 梁山泊に投降した張清の推挙によって、宋江に気に入られ梁山泊入りする。
 入山後は獣医を担当する。
 梁山泊での席次は第57位、もっぱら全馬匹の治療のあたる。

ちびせい  わいきゃくこ  おうえい
地微星 矮脚虎 王英

 清風山の第二の頭領。両淮の出身。身の丈五尺に満たない小男で、あだ名は矮脚虎。また王矮虎とも呼ばれる。鋭い目つきをしている。一本槍の使い手。もとは荷車引きだったが、罪を犯して逃亡し、燕順と共に清風山で山賊となった。好漢らしくなく女好き。
 ある時、子分たちが清風山を通りがかった太った小男を捕まえてくる。燕順らはその男の胆を引きずり出して吸い物にしようとしたが、すんでのところでその男が逃亡中の山東の及時雨宋江と知る。かねてより宋江の名声を聞いていた王英たちは、あわてて宋江を手厚くもてなした。その後、王英は清風山を通りかかった一行を襲い、かごに乗っていた女をさらってきて自分の妻にしようとする。宋江が訊いてみると女は清風寨の知寨の妻であるという。女は文官知寨・劉高の妻であったのだが、宋江は武官の知寨である旧知の花栄の妻であると勘違いし、王英に女を解放するようにいい、かわりに後日、王英の縁談の世話をしてやることを約束した。
 その後、宋江は清風寨の花栄を頼っていくが、知寨の劉高と青州兵馬都監・黄信の手によって宋江と花栄は囚われの身となり、青州へ護送される。燕順・王英・鄭天寿らは護送隊を襲い、黄信を撃退し劉高を捕らえ、宋江と花栄を救い出した。その後、花栄の力を借りて追っ手の秦明を撃退し、秦明・黄信をも仲間に引き入れ、花栄の家族を救い出し劉高の家族を皆殺しにした。一行は宋江の勧めで梁山泊へ身を投じた。

 入山後は騎兵を務める。宋江が江州にて囚われの身となると、晁蓋らと共に江州へ乗り込んでいって、処刑間際の宋江を救い出した。祝家荘戦、対呼延灼戦、青州戦、北京戦、東平府戦に参戦。祝家荘戦では、敵の女将軍・扈三娘を見つけ変な気をおこし、捕らえてやろうと打ちかかっていくが敵わず、逆に鉤縄で捕らえられ捕虜となってしまった。梁山泊軍が祝家荘を破ると王英は救い出され、宋江が仲人となって王英は梁山泊に降っていた扈三娘を妻に迎えることになった。

 呼延灼率いる官軍戦では、扈三娘と共に歩兵を率いて敵軍を引き寄せた。青州戦では、欧鵬と共に城壁の兵士らを蹴散らした。北京戦では扈三娘、張青・孫二娘夫婦、孫新・顧大嫂夫婦と共に、田舎者夫婦のふりをして北京城内に潜入、合図と共に斬りまくった。東平府の戦いでは、扈三娘、張青、孫二娘とともに民家に伏兵し、絆馬索で董平を落馬させこれを生け捕った。

 梁山泊での席次は第58位、三軍の内務を司る騎兵軍の頭領。


ちけいせい  いちじょうせい  こさんじょう
地慧星 一丈青 扈三娘

 鄆州独竜岡扈家荘の扈太公の娘。兄の扈成を凌ぐ武勇の持ち主、また天然の美貌は海棠の花に喩えられ、あだ名は一丈青。日・月双刀の使い手。葦毛の馬を駆り、また鉤縄を得意とする。独竜岡の祝家荘・扈家荘・李家荘は同盟を結んでおり、扈三娘と祝家荘の三男祝彪とは許嫁の仲。

 祝家荘と梁山泊の間に戦争が勃発すると、扈三娘は扈家荘の者四、五百人を率いて祝家荘の救援に駆けつけた。まず、下心を出して飛び出してきた王英と渡り合い、一騎打ちでこれを生け捕る。つづけて欧鵬、馬麟と渡り合い優位に戦った。乱戦の中、偵察に出ていた宋江を今一歩のところまで追い詰めるが、応援に来た林冲に阻まれ、一騎打ちに敗れて捕虜となり、梁山泊の宋太公のもとへ送られる。その後、祝家荘は敗れ祝彪は戦死、扈家荘も李逵の暴走で焼き払われてしまった。戻るところを失った扈三娘は宋太公の養女となり、梁山泊に身を投じる。かつて王英の結婚相手の世話をすることを約束していた宋江は、扈三娘を王英に娶せることとし、扈三娘は断れず王英の妻となった。

 入山後は騎兵を務める。対呼延灼戦、対関勝戦、北京戦、東平府戦に参戦。呼延灼率いる官軍戦では、第四陣の先鋒を務め、彭?と戦っては鉤縄を投げつけ落馬させてこれを生け捕った。また、敵の総大将・呼延灼とも互角に渡り合った。その後、王英と共に歩兵を率いて敵軍を引き寄せた。関勝率いる官軍戦では、敗走するかく思文に鉤縄を投げつけ、落馬させて生け捕りにした。北京戦では王英、張青・孫二娘夫婦、孫新・顧大嫂夫婦と共に、田舎者夫婦のふりをして北京城内に潜入、合図と共に斬りまくった。東平府の戦いでは、王英、張青、孫二娘とともに民家に伏兵し、絆馬索で董平を落馬させこれを生け捕った。

 梁山泊での席次は第59位、三軍の内務を司る騎兵軍の頭領。


ちぼうせい  そうもんしん  ほうきょく
地暴星 喪門神 鮑旭

 寇州枯樹山の盗賊。恐ろしい顔をしており、よく放火殺人をするのであだ名は喪門神。醜く恐ろしい顔、凶悪な目つき。闊剣の使い手。六七百人の手下を連れ、山賊をしていた。

 対凌州戦で先鋒を外され勝手に梁山泊を抜け出した李逵は旅先で出逢った焦挺と共に枯樹山の鮑旭のもとを訪れる。李逵と鮑旭は昔なじみのように気が合い、鮑旭は梁山泊に仲間入りすることに決める。その時、山の近くを通りがかった囚人護送の一隊を襲ってみると、捕らわれていたのは凌州戦で破れた梁山泊の宣賛と郝思文であった。五人は、枯樹山の手勢を率いて凌州へ向かい、梁山泊の本隊が凌州軍と戦っている隙に、裏から城を攻め落とした。戦後梁山泊へ帰還しはれて梁山泊入り。

 入山後は歩兵を務める。

 梁山泊での席次は第60位、歩兵軍の将校十七員のひとり。


ちぜんせい  こんせいまおう  はんずい
地然星 混世魔王 樊瑞

 徐州肺県の芒碭山の山賊の首領。濮州の出身。よく風を起こし、雨を降らせ、兵を用いること神の如く、あだ名は混成魔王。流星槌の使い手。若年にして道士となり、項充・李袞以下三千余の兵と共に芒碭山に居を構えていた。
 樊瑞らは、梁山泊を併呑しようと出兵の準備をしていたところ、逆に梁山泊の軍に攻め寄せられる。緒戦は項充・李袞らの働きで梁山泊の先鋒の史進らを撃退する。梁山泊の援軍が到着すると、樊瑞は妖術を使い、項充と李袞に斬り込ませるが、公孫勝の陣法の前に敗れ、項充と李袞は虜にされてしまう。項充と李袞は、宋江に説得され梁山泊軍に投降。一人山に退いた樊瑞も、項充と李袞に説得され、梁山泊軍に投降した。
 入山後は歩兵の頭領を勤める。北京戦、曽頭市戦、東昌府戦に参戦。。北京戦では、項充、李袞とともに敗走する梁中書、李成、聞達らを追撃した。曽頭市の戦いでは、李逵らと共に講和の人質として曽頭市陣内へ潜入、合図と共に敵陣を荒らし回った。東昌府の戦いでは、項充、李袞を率いて敵に戦いを挑むが、丁得孫の飛叉で項充が負傷させられその日は負け戦となった。
 梁山泊での席次は第61位、歩兵軍の将校十七員の筆頭。

ちしょうせい もうとうせい こうめい
地猖星 毛頭星 孔明

 青州白虎山麓の豪農・孔太公の長男。槍棒を好み、あだ名は毛頭星。孔亮の兄。
 山東の及時雨宋江は、妾の閻婆惜を殺して逃亡していた一時期、孔太公の屋敷に身を隠していた。この時、孔明と孔亮の兄弟は宋江を慕い槍棒を学んだ。宋江が去ってしばらくして父の孔太公は亡くなり、孔明は土地の金持ちといさかいを起こして、金持ちの一家を皆殺しにしてしまう。このことから屋敷を捨て、孔明・孔亮は白虎山の盗賊となり、六七百の勢力になるに至った。
 しかしこのため、青州城内に住んでいた叔父の孔賓が役所に囚われの身となってしまう。孔明と孔亮は、叔父を救うために青州城を攻めるが、青州の軍に身を寄せていた軍官・呼延灼相手に歯が立たず、孔明は捕らわれてしまい、孔亮は散々に破られて逃げ帰った。孔亮は、同じ青州の山賊である二竜山の魯智深・武松・楊志ら、桃花山の李忠・周通らと三山力を合わせ、さらに梁山泊の宋江を頼って軍を出してもらい、青州城を破って孔明と孔賓を救い出した。三山の好漢たちは、そのまま梁山泊に身を投じることとなった。
 入山後は歩兵を務める。北京戦、曽頭市戦、東平府戦に参加。北京戦では乞食のふりをして孔亮と共に城内に侵入し、牢破りに加わった。東平府戦では、大声を出して董平を罠に誘い込んだ。
 梁山泊での席次は第62位、中軍を守護する歩兵軍の驍将。

ちきょうせい  どくかせい こうりょう
地狂星 独火星 孔亮

 青州白虎山麓の豪農・孔太公の次男。気が短く喧嘩好きで、あだ名は独火星。顔は丸く、耳は大きく、唇は広く、口は四角い。身の丈は七尺以上、登場時の年の頃は二十四、五。槍棒の使い手。孔明の弟。
 山東の及時雨宋江は、妾の閻婆惜を殺して逃亡していた一時期、孔太公の屋敷に身を隠していた。この時、孔明と孔亮の兄弟は宋江を慕い槍棒を学んだ。宋江が去ってしばらくして父の孔太公は亡くなり、孔明は土地の金持ちといさかいを起こして、金持ちの一家を皆殺しにしてしまう。このことから屋敷を捨て、孔明・孔亮は白虎山の盗賊となり、六七百の勢力になるに至った。
 しかしこのため、青州城内に住んでいた叔父の孔賓が役所に囚われの身となってしまう。孔明と孔亮は、叔父を救うために青州城を攻めるが、青州の軍に身を寄せていた軍官・呼延灼相手に歯が立たず、孔明は捕らわれてしまい、孔亮は散々に破られて逃げ帰った。孔亮は、同じ青州の山賊である二竜山の魯智深・武松・楊志ら、桃花山の李忠・周通らと三山力を合わせ、さらに梁山泊の宋江を頼って軍を出してもらい、青州城を破って孔明と孔賓を救い出した。三山の好漢たちは、そのまま梁山泊に身を投じることとなった。
 入山後は歩兵を務める。北京戦、曽頭市戦、東平府戦に参加。北京戦では乞食のふりをして孔明と共に城内に侵入し、牢破りに加わった。東平府戦では、大声を出して董平を罠に誘い込んだ。
 梁山泊での席次は第63位、中軍を守護する歩兵軍の驍将。

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